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Buzzword – 組込み技術展 ET2018レビュー

11月14日から16日までパシフィコ横浜で開催された組込み技術展Embedded Technology 2018を視察した。初日14日だけの参加で基調講演を聴講し、展示会場を廻った。エレクトロニクス関連の展示会ではキャッチ―なBuzzwordを連ねるマーケット戦略で集客向上を狙う。Buzzwordとは、A trendy word or phase expressing an idea that is currently popular within a particular field or group「特定の専門分野や集団内部であらたに広まるアイデアを表す流行語」である。さらにBuzzとは、Excited talk about the latest, often unconfirmed, informationとなる。会話の中にBuzzwordをちりばめると何やら最先端技術に関わっている気分になるが、Buzzwordの本質を突き詰める努力をしないと折角の学習機会を失う。

今回の三大Buzzwordは、IoT、AI、そしてEdgeであったと思う。基調講演は共にEdge Computingがテーマである2件を聴講した。

―「Embedded AIで広がるエッジコンピューティング」 インテル株式会社 土岐英秋氏
―「インダストリアルIoTにおけるエッジの必然性と導入事例」 フォグホーンシステムズ 遠藤雄太氏

Edgeは、End-pointとCloudに挟まれた広い領域という定義で定まり、またEdge vs. Fogの主導権争いは、Edgeに軍配が上がったと認識した。遠藤氏の社名はFoghorn、霧笛という意味であるが、社名としてFogが残るのは皮肉なことである。
本展示会は組込み技術に軸足をおくため、Embedded AI、Edge AIなどの造語が散見されるが、Edgeという広い領域をよりEnd-pointに近い領域を表現することを狙っていると理解できる。来年辺り新たなBuzzwordが誕生する予感がする。

お二人の講演から以下を学習した。こころから感謝申し上げたい。

― 深層学習のプロセスは(1)教師データの準備、(2)教師データによる学習と(3)実データによる推論の3つに大別できるが、大量のコンピュータリソースを使用するのは、(1)と(3)である。
― End-pointデバイスで収集したデータは、リアルタイムにデータ処理しないとそのままでは活用されずゴミになる。例えば、自動運転で収集する画像データは1時間走行で4TBytesである。
― 2018年から2023年のEdgeデバイス数は15倍に増加し、AI処理に費やされる時間は全体の43%に達する。

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